【令和3年7月】
会計・税務:経理業務のキホンの「キ」(4) 正確な月次決算への第一歩
現金主義は、代金の入金(売掛金の回収)時点で売上を計上します。商品の販売(出荷・納品)時点では売上や売掛金が計上されないため残高が不明になりやすい傾向にあります。発生主義は、物が動いた時(商品の出荷、納品時など)に売上や売掛金を計上するため、現金主義で経営を意識しているとズレが生じます。
売掛金は、毎月、売上請求書を発行する際に、仕訳計上します。買掛金については、仕入代金の請求書を受領したときに仕訳計上します。
請求書の発行時や受領時に売掛金と買掛金を月次で計上することで、売掛金の回収予定や仕入代金の支払予定を把握できるようになります。
経営:新型コロナがもたらした変化を分析し今後の経営に活かそう!
新型コロナによる経営への影響はさまざまで、業績が急激に悪化した企業もあれば、良い影響を受けてによって業績を伸ばした企業もあります。コロナ禍の中で合っても、事業環境の変化に合わせ、柔軟な対応を心がけ、環境変化を天気と捉え、顧客ニーズや自社の強みに着目し、事業の見直しも必要になります。
リーマンショック、東日本大震災など、企業の経営危機において今までも様々な取り組みによって乗り切ってきた企業も多くあります。大きな危機を乗り越えてきた経験や考え方、他社の動向を参考に対応策を検討しましょう。
会計:黒字化するにはいくら売ればよいのか? 変動損益計算書で経営を見える化する(2)
経常利益がゼロ(限界利益=固定費)、つまり損益がトントンな状態を損益分岐点といい、「売上高×限界利益率=固定費」の算式で表します。
損益分岐点分析がわかれば、様々な数値を入れ替えてシミュレーションできるようになります。損益分岐点を活用し将来発生する費用を利益から積み立てておくという考え方も必要です。